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リードバスケットは、スリランカのコロンボから北東に車で2時間程のところにあるタバデニア村で作られています。民族的には、スリランカの人口の74%を占め、仏教を主な宗教とするシンハラの人達の村です。
紅茶を入れるバスケットは、タラと呼ばれるヤシのような木の若葉を使って作られます。人口1万4,500人の普通の村ですが、そこには村人2,500人が出資、管理するリードバスケット作りの組合組織、EPV (Export Production Villages) があります。バスケット作りは10年前までは45歳以上の婦人たちの仕事でしたが、若者を訓練する2週間のプログラムを導入し、現在では25歳以下の若い女性が生産者の65%を占めています。村の全域に134のセンターがあり、一つのセンターには15人から35人が働いています。リーダーは「パーリカーゴ」と呼ばれ、2週間に1回、リーダーの全体会議が開かれて情報の交換をします。交通が不便な村でのこうした交換の場は、単にバスケット作りのためだけでなく、コミュニティーとしても大切な役割を果たしています。
ここはカースト制度が支配する村でしたが、ともにバスケット作りに携わることでカーストの壁が破られ始めています。パーリカーゴがアウトカースト(カーストの外にある人達)の場合、カーストの人達もその指示に従うようになります。現在、制作者の半数はバスケット作りからの収入に100%頼っています。このことはけして望ましいことではありませんが、他に収入を得ることが難しいというのが村の現状です。
2,000人がフルにバスケット作りに専念すると、月12万個から15万個の生産が可能です。そのうちGEPA(ドイツのフェアトレード会社) が65%を購入し、残りをオーストラリア、カナダ、デンマーク、日本が購入しています。彼女たちの労賃は、一日55ルピー(183円)です。月25日働くと、月収4,500円になります。 (1994年現在) |