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生産者情報(ダージリン)

商品の特徴

FTGFOP1紅茶の皇帝。独特のマスカットフレーバーが特徴な、非常に上質で味わい深い紅茶です。(JAS有機)
2009年春に収穫しましたファーストフラッシュが入荷しました。品質はいままで継続して購入していますセリンボン茶園のF.T.G.P Orange Pekoe 1です。同じ最高品質でも更に味がいいものを、Premium品として区別しています。気高い香りと繊細な味は、まさに最高です。

生産者団体名 セリンボン茶園 生産地 インド北東部、西ベンガル州の北端、ヒマラヤ山麓のダージリン地方
茶園の労働者数 494人(うち女性320人)
工場の労働者 23人(うち女性8人)
労働者の扶養者数 1593人
特徴

インド北東部、ヒマラヤ山麓のダージリン地方で生産される紅茶は世界三大銘茶の一つで、「紅茶のシャンパン」と称される高級品。標高1,600 〜2,000 メートルという険しい山の斜面で栽培され、昼夜の寒暖の差が生み出す霧が、茶葉にマスカットフレーバーと呼ばれる特有の香りと渋みをつくり出しています。

完全有機栽培で作られるセリンボン茶園の紅茶は、その品質の高さを世界中で高く評価され認められています。約500人の労働者が生産に携わり、家族を含めると2,000 人以上の人たちが この茶園で生計を立てています。奨励金で購入された牛をもらった労働者は、牛乳や糞を売って現金収入を得ることができます。紅茶園がその牛糞を買い取り有機肥料を作っています。

紅茶ができるまで(栽培)

●苗床 Nursery
刈り込みした木の枝先から新しく出てきた芽を、挿し木でビニールポットに植え、2年間ほどビニールハウスで育てた後、茶畑に植える。

●剪定 Pruning
4年ごとに枝を刈り込む(高さ12インチ=約30cmになるように)。数ヵ月後から再び葉を摘めるようになる。

●茶摘み Plucking
新しく生え出た芯芽とその下の2枚の葉を摘む「一芯二葉摘み」が主流。

紅茶ができるまで(製法)

●萎凋(いちょう) Weathering
摘んできた生葉に、約一晩下部から風をあてて(約12時間。葉の状態によっては5時間と短かったり、逆に16時間要することもある)、摘んだとき77%ほどある葉の水分量を30%ぐらいまでに飛ばす。紅茶の味を左右する重要な工程。茶園マネージャーは夜中まで、約2時間ごとのチェックを欠かさない。

●揉捻(じゅうねん) Rolling
撚りをかける。葉の汁が搾り出され、空気に触れて発酵が始まる。約1時間半から2時間半。

●発酵 Fermentation
湿度の高い場所に広げて2〜3時間置き、酸化発酵させる。室温は特に調節しない。
室温が高いと発酵時間は短くなる。

●乾燥 Drying
100度前後の熱風を約25分あてて、水分量を3%程度に減らす。これによって葉の色は紫褐色に変わり、形は収縮、硬化し発酵が止まる。

●等級分け Grading
仕上げの工程としてふるいにかけられ、葉の形状や大きさによって等級分けされる。これはあくまで茶葉の大きさ、外観を表わすだけで品質とは無関係。たとえば、FOP(フラワリーオレンジペコー)、BOP(ブロークンオレンジペコー)、FTGFOP(ファインティッピーゴールデンFOP)といった等級に分けられる。

●テイスティング Tasting
等級の同じものでも、萎凋や発酵時間の微妙な差によって味、香りにも差が出る。マ
ネージャーは、毎日でき上がってきた数種類の茶葉をテイスティングしている。
 

1. まず乾葉の状態で色、形、香りを見る。
2. 熱湯を注ぎ浸出液を出して水色を見る。
3. 茶殻は急須の蓋の裏にのせ、手で広げて色や形を調べ、鼻をあてて香りを調べる。
4. 浸出液はズズズっと音を立てて口に含み、咽喉の奥まで吸込んでから飲み込まず
5. に吐き出し、香りと味を試す。

≪引用文献≫ 
「紅茶 おいしいたて方」高野健次、新星出版社
「紅茶読本」斎藤禎、柴田書店
「紅茶の楽しみ方」小池滋、荒木安正他、新潮社

一日の労働の流れ

●茶摘み労働者
  朝7時ごろから摘みはじめ、10:30に計量のため工場に戻る。12:00まで昼休み。持参してきた弁当を工場で食べる。午後は3時まで働き、再び工場に戻り二回目の計量。摘んだ茶葉の重量は一人一人記録され、一日のノルマ(季節によって3〜8Kg/dayと違う)に応じて増給、減給がある。報酬額も時期によって1〜5ルピー/Kgと差がある。当然、収穫量の少ない時期であれば1Kg当たりの報酬額は高くなる。給料は週に一回、基本賃金に報酬額を足したものが支払われる。日曜日は休み。
多少雨脚が強くても、傘をさして茶摘み作業は行われている。非常に慣れた手つきでリズミカルに摘まれ、茶葉は、頭から担いだかごもしくは袋にポンポンと投げ込まれる。

●工場勤務者
  ほとんどの労働者が7時ごろ出勤し、その日分のお茶の処理が終わったら帰っていいことになっている。長くても1日7〜8時間の勤務。1時間の昼休みあり。 萎凋担当の従業員には夜間勤務がある。午後3時に茶摘みが終了し、計量が完了するのが4時ごろ。萎凋はそこから開始されるため、二交代制で茶葉の管理にあたる。まずはじめの4名が夜中12時まで、次に別の4名が朝まで勤務にあたる。

茶園での労働条件

インドでは、Plantation Labor Actという農園労働に関する法令(以下PLO)があり、すべての農園運営者はこれに従うように定められている。労働賃金見直しのため、3年に一度は労働大臣、インド中の農園オーナー、労働組合のリーダーたちが一堂に会し、大概の場合そこで、3年間で約35%の賃上げが決定されている。PLOのもと、雇用主は労働者に対して以下のことが義務づけられている。

住居の提供 医療費の全額負担
食糧の補助 一年に一回、靴一足支給
一年に一回、靴一足支給
二年に一回、傘一本、毛布一枚、仕事用エプロン一枚支給
賃金 一律日給34.80インドルピー(約87円)
有給休暇 基本16〜18日/年
病欠14日/年
産休20週/年
賞与 年間賃金の20%の賞与を支払う(パーセンテージは農園によっ
て異なる。)
労働者の年齢 18歳以上58歳以下(児童労働は禁じられている)
年金 就労している間、雇用主は、労働者の賃金の12%労働者は、自分の給料の12%を国に納め、労働者は退職時、両者が支払った全額に利子を足したものを国から受け取ることができる。
退職金 勤務年数に応じて支払われる。
(例)40年間勤務、退職時の給料2,000ルピー/月 
→@2,000ルピー×20ヵ月=40,000ルピー(約10万円)
労働機会の保証 家族のなかで退職者が出た場合、家族のほかの者が代わりに職を得られる仕組み。さらに空きが出た場合は、労働者のなかで最も職を必要としている家族に与える。
教育費の援助 労働者から希望があれば、その子供の高等教育費を援助している。ただし、成績優秀が条件。

奨励金

FLOの奨励金の使途は 、Joint Bodyと呼ばれる経営者と労働者代表の管理委員会が決定する規則になっている。セリンボン茶園の管理委員は11名、うち女性は8名。今年1月の管理委員会で、奨励金を牛6頭の購入費に充てることが決まった。プロジェクトの総費用は66,000ルピー=約165,000円。それらの牛は、経済状態を基準に選ばれた6家族に与えられ、家族は牛糞やミルクを売って現金収入を得ることができる。ただし牛自体を売ってはいけない。牛糞は、堆肥作りのため茶園が買い取っている。