わかちあいプロジェクトは、フェアトレードと難民支援活動を通して開発途上国の人々を支える国際協力NGOです。

南スーダンで学校を設立~バレンチノの活動

バレンチノについて

南スーダンの元難民バレンチノバレンチノ(Valentino Achak Deng)は、1978年に南スーダンの北バハル・アル・ガザール州にあるマリアルバイという村で生まれました。1987年、9歳の時に、村は馬に乗ったアラブ民兵に襲われ、一緒にいた母と離れ離れになりました。民兵が次々と村人を殺すのを目の当たりにしながら、怖くて一人で村を飛び出しました。同じ境遇の子供たちと出会い、共に旅をしますが、野生動物に襲われたり餓死する者もおり、仲間は減っていったといいます。約800キロ、5か月間に及ぶ放浪の末、とうとうエチオピアにたどり着きました。

エチオピアでは、いわゆる「ロスト・チルドレン」と呼ばれる青少年たちと共にPinyudoの難民キャンプで暮らしました。しかし1991年5月、エチオピア初代大統領のメンギスツ・ハイレ・マリアム政権の崩壊後の新政権が、スーダン難民の数日間中のエチオピアからの立ち退きを命じたことで、キャンプは明け渡され、再びエチオピアからスーダンに戻るという非常に危険な状況に直面しました。

1000マイルもの距離を、彼は歩きました。道中は耐え難いほどのものでした。ケニアの国境の街ロキチョギオを徒歩で越え、1992年8月にとうとうカクマ難民キャンプにたどり着きました。

valentino3このカクマ難民キャンプで、後に彼はわかちあいプロジェクトのスタッフと出会い、また彼もまた、わかちあいプロジェクトの現地スタッフとして働くことになります。

カクマ難民キャンプ時代、様々な文化活動を通し若い難民たちを巻き込み彼らの能力を引き上げることの重要性を感じたというバレンチノ。その後、1997年にはドラマや芸術などのキャンプ内での活動を担当するリーダーとなり、力を発揮していきます。

2000年-2001年は同キャンプのわかちあいプロジェクトのスタッフとして活躍しました。その後、アメリカに移住し、バレンチノを描いた自伝が出版されたことで、収益で財団を設立し、現在は南スーダンで学校建設などの教育活動に取り組んでいます。

 

バレンチノの人生を描いた本が全米ベストセラーに

what is the what2アメリカ人作家「デイブ・エガーズ」は、21歳の青年の回想記「驚くべき天才の胸もはりさけんばかりの奮闘記」(2000年)で40週連続で全米ベストセラーリストに入り、タイム誌ベストブック、ピューリッツァー賞候補(惜しくも賞は逃した)、ニューヨーク・タイムズ紙の編集者が選ぶ「今年のベスト10」など数々の賞賛を受けた1970年生まれの大人気作家です。

エガーズは2006年、バレンチノの人生を描いた小説「What Is the What: The Autobiography of Valentino Achak Deng」を出版しました。この本は、同年の「全米批評家協会賞」小説部門のファイナリストに選ばれるなど、全米で広く知られることとなりました。

バレンチノは、この本により得た収益金で財団を設立します。そして、故郷の南スーダンで私立学校を創設。多くの子どもたちに夢や希望を与えています。 

 

南スーダンに学校を設立

バレンチノの故郷は、2005年まで約20年続いた南北スーダンの内戦で、北部のアラブ民兵や軍に何度も襲われた、南スーダンのマリアルバイという村です。

この村に、「卒業生と結婚できれば牛200頭もの価値がある」と言われる学校があります。「私立マリアルバイ高校」ー 基金を立ち上げたバレンチノが、2009年5月に設立した学校です。授業料は無償で、南スーダンで選抜された男女約250名が4年間学びます。

南スーダンは独立を果たしたものの、まだ教育の場が多くありません。バレンチノは、災いから身を守るには教育を受け、世界とつながることが必要だと考え、内戦を生き抜いた今、若い世代に教育の機会を与える仕事をしています。

 

 

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南スーダンで若者の夢をつなぐ学校

girlsprofile2-217歳のエリザベスさん(左写真の左側)は、マリアルバイの近くの小さな漁村で生まれ育ちました。8年制の小学校を卒業後、すぐに結婚をし、赤ちゃんを出産しました。生まれた女の子はマリアと名付けました。旦那さんはケニアの大学に通っています。

南スーダンでは、ごくごく一般的な環境に身を置いていたエリザベスさんには、マリアちゃんを育てながら家事をする毎日が彼女を待っていたはずでした。そんなとき、バレンチノが作ったマリアルバイ高校が開校しました。エリザベスさんは母親に「学校に行きたい」と打ち明けました。母親の答えは「ノー」。ですが彼女は何度も何度も説得したといいます。「お願い、お母さん。人間は誰だって学ぶ権利を持っているはずよ。」その一言で母親はとうとう首を縦に振り、彼女はマリアルバイ高校に通うことができるようになりました。今ではエリザベスさんが学校に行っている間、母親はマリアちゃんの面倒を見てくれています。

 「看護師さんになりたい。」
学校にも、将来にも、希望を持てるようになったエリザベスさん。バレンチノの活動により、南スーダンの若者たちが育っていきます。

valentino2014南スーダンの教育大臣に

バレンチノの功績が認められ、2014年10月に南スーダンの教育大臣に任命されました。

お気軽にお問い合わせください TEL 03-3634-7809 平日9:30~17:00

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