Fairtrade Fortnight product illustrations - thumbnailフェアトレードの本場、イギリスで毎年恒例の全英最大フェアトレードイベント”Fairtrade Fortnight”が始まりました。2月29日から3月13日までの2週間、イギリスの国際フェアトレード認証機関 Fairtrade Foundation の呼びかけにより、イギリス各地のフェアトレードタウンやフェアトレードスクールを中心に、大手小売店から街の小さなお店まで巻き込んだ、様々なフェアトレードの啓発キャンペーンが開催されます。

今年のフォートナイトのメインテーマは”Breakfast” 
そう、朝ごはんです。
フォートナイトの特設サイトを開くと、キング牧師が残した言葉が一番に目に入ります。
「朝、朝食を食べ終わるまでの間に、あなたは半分の世界に依存している」
朝食のパンやコーヒー、バナナ、使っている食器やカップ、それに顔を洗ったときに使うタオルも・・
日々何気なく生活の中で使っているものが、途上国の生産者や労働者によって作られているものかもしれません。

イギリスでは、“朝ごはんを食べるために座ったら、世界の生産者のために立ち上がろう!”と呼びかけ、フェアトレードのコーヒーや紅茶、ココア、バナナ、はちみつ、ジャム、オレンジジュースやドライフルーツやナッツ入りのシリアルなど、様々なフェアトレードの朝ごはんを食べて、広めようというキャンペーンが行われています。

Fairtrade Fortnight (Fairtrade Foundation) http://fortnight.fairtrade.org.uk/
fairtradefortnight2016

エシカル朝食会が東京で開催

さて、ここ日本では、エシカルについての理解を深めることを目的に、エシカル全般の話題について講演を受け、 エシカル食材で作った朝食を交えながら議論する「エシカル朝食会」が、日本エシカル推進協議会の主催で今年1月より開催されています。

エシカル朝食会には、講師の方がボランタリーな立場で協力されますが、1月に開催された第1回では消費者庁長官の坂東久美子氏が、3月に開催された第2回では安倍昭恵総理夫人が招かれ、ご自身の立場から「エシカル」にまつわるお話をされました。

わかちあいプロジェクトでは、代表の松木が日本エシカル推進協議会(JEI)の設立から携わっています。JEIは、地球温暖化問題の深刻化を背景に、地球の生態系と文明系が共生する理想的な文明圏の再構築に向け、産学などの幅広い有志が集まって2014年発足しました。現在は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを「エシカルオリンピック・パラリンピック」とすることを目指して、行政や運営に関わる団体への提言を働きかけています。 

1月20日に開催された第1回エシカル朝食会では、消費者庁の坂東久美子長官が倫理的消費と消費者市民社会について講演されました。日本では2014年に消費者教育推進法が施行され、一人ひとりの消費者がより主体的・自主的・合理的に選択できる「消費者の自立」の推進が進められています。これまでの消費者教育は、自分を守るための消費者知識として、例えば添加物やアレルギー、賞味期限などに関する教育がメインであったのが、今後は「自らの行動が他者(弱者)にどのような影響を与えるか」を考えるような、幅広い視点での消費者教育が進められるとのことです。その一つがエシカル、倫理的な消費者行動の推進です。
ここで言われるエシカルとは、「公正な社会の実現に向けて、社会的課題の解決に向けた消費者行動」で、途上国の生産者の生活を考えたフェアトレードや、食料となる動物の権利を考えるアニマルライツ、環境を破壊するような農作物の栽培や農薬の過剰な使用を控えるオーガニックなどの分野が含まれています。

このような消費者教育の内容が、小中学校の義務教育の現場や、食品関連の企業が販売するときのルールなど、私たちの生活の様々な面に影響があることと思います。わかちあいプロジェクトのフェアトレード商品も、小学校から中・高まで多くの教科書や参考書、雑誌などで取り上げられていますが、今後、みなさんの近くの学校の授業でもフェアトレードについて取り上げられるようになるかもしれませんね!
★掲載されている教科書などはメディア掲載のページからご覧いただけます。

続いて、3月2日に開催された第2回エシカル朝食会では、会場となった学士会館の協力により、わかちあいプロジェクトが輸入販売する、国際フェアトレード認証を受けた調味料やフルーツなどを朝食メニューに使っていただきました。日本各地で栽培された地産野菜に、フェアトレード認証のスリランカ産黒こしょうパレスチナ産オリーブオイルマラウイ産砂糖で味付けしたサラダやポトフが振舞われました。また、パンにはマラウイ産砂糖を使用した、フェアトレード認証いちごジャムが添えられました。

エシカル朝食会での朝食メニュー

フェアトレード食材を使った朝食メニュー(写真:(特活)フェアトレード・ラベル・ジャパン

フェアトレードはコーヒーや紅茶だけでなく、毎日のお料理に使うこしょうやお砂糖、油などの調味料もあるんです。また、ジャムは、「日本でもフェアトレードのジャムがあったらいいな~」というお客様の声を受けて、わかちあいプロジェクトがオリジナルで開発した商品です!パンやヨーグルトなど色々使って美味しい朝ごはんが食べられますので、ぜひみなさんも「フェアトレード・ブレックファースト」デビューしてくださいね!
★朝食にオススメのフェアトレード商品は、わかちあいプロジェクトのフェアトレード オンラインショップ から注文できます!

 

2020東京オリンピックに向けてフェアトレードを広めよう!

2012年に開催されたロンドンオリンピックでは、調達基準の中にフェアトレードの商品を使うことが推奨され、全ての開催地でフェアトレード認証のコーヒーや紅茶、チョコレート、バナナ、オレンジなどが提供されました。世界最大規模のフェアトレード・シティとも呼ばれるロンドンに、世界中の人々が集まったロンドン五輪ということで、会場や街中でフェアトレード認証製品を売り出し、フェアトレードの認知度を広める絶好の機会となりました。開催期間中に、フェアトレード認証コーヒーは合計1千万杯、フェアトレード認証バナナは7百万本が売れたそうです(!)

昨年2015年9月には、国連サミットで世界が取り組むべき開発アジェンダとして、ミレニアム開発目標(MDGs)に変わり「持続的な開発目標(SDGs)」が採択されました。貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、地球の未来のための行動計画が国連加盟各国に課せられています。途上国生産者の自立と持続可能なコミュニティ開発を目指すフェアトレードは、このSDGsを達成するための有効な手段として、世界で広がっています。

日本では、来る今年5月にG7伊勢志摩サミットが、そして2020年には東京オリンピックと、世界的な大イベントが開催を控えています。そのような場で、国際社会への責任を果たしていくために、政府と企業、そして民間が一丸となって取り組むことが求められています。国際フェアトレード認証の日本事務所フェアトレード・ラベル・ジャパンでも、G7伊勢志摩サミットや東京オリンピックに向けて国際フェアトレード認証製品の採用を呼びかけています。

フェアトレードはお買い物を通して誰もができる国際協力のカタチです。ぜひみなさんも朝ごはんや日々の生活にフェアトレードを取り入れて、途上国や世界について考えてみませんか?
また、一人ひとりの声が、日本政府の消費に関する施策や東京オリンピック2020の調達などに影響を与え、変えていくことができます。地域のイベントやFacebook、Twitter、ブログなどのSNSでぜひみなさんの声を伝えてくださいね!

【関連サイト】

■ 朝ごはんにフェアトレードを!
  朝食にオススメのフェアトレード商品はわかちあいプロジェクトのオンラインショップから

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■ フェアトレード・フォートナイト Fairtrade Fortnight
  英国フェアトレード機構 Fairtrade Foundation
  http://fortnight.fairtrade.org.uk/

■ フェアトレード・ラベル・ジャパン
  参加団体インタビュー第7回:日本がイギリスから学べること
  http://www.fairtrade-jp.org/interview/interview.html?id=1373

■ 日本エシカル推進協議会
  http://ethicaljp.com/blog/2015/03/31/19