わかちあいプロジェクトは、フェアトレードと難民支援活動を通して開発途上国の人々を支える国際協力NGOです。

メキシコ FIECHコーヒー生産者組合

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FIECH(Federación Indígena Ecológica de Chiapas)は、メキシコの標高1200mを越える山岳地帯、チアパス州のコーヒー生産組合です。1993年にたった数名の農家により結成されてから、今では3,250の小規模農家が加盟する団体になりました。チアパスは、傾斜のきつい山岳地帯ですが、コーヒーを栽培するのには最適な気候があります。ここで暮らす人々の多くは収入をコーヒー豆の生産に依存しており、FIECH結成以前はとても貧しい生活を送っていました。しかし、徐々に成長してゆき、現在はコーヒー会社16社と取引し、良質なコーヒーをアメリカをはじめ世界中へ輸出しています。1996年にフェアトレード認証を受けてからは、農家の人々が高い収入を得て安定した生活を送ることができるようになってきました。フェアトレードに取り組むことで、より生産効率が高い農業ができるようになり、好循環が生まれたと言います。長い農業の歴史を経て、人々は、自分たちの土地に対する愛情と、有機栽培に取り組む熱意を元に、新しい倫理的な文化を生みだました。チアパス州は、メキシコをはじめ南アメリカの有機コーヒー生産の中心となり、耕地技術の専門家や発明者をリードしてゆく存在として、世界中から認められています。

背景

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メキシコのチアパス州南西部とグアマテラ北西部の山岳地域では、高度に発展した科学技術や、農業、美術文化を持つマヤ帝国が、1200年も昔に最盛期を向かえました。マヤ帝国の一部族マム族は、その中でも極めて優れた技術を持つとともに、長きに渡る奴隷と圧制の暗い歴史を持っています。13世紀、大変貴重で高価なカカオ豆がこの地で収穫されたことから、当時栄えたアステカ帝国は、マム族を奴隷として支配し、カカオ栽培の労働者として使い、カカオを金貨として富を築き上げました。16世紀にスペインにより植民地として支配されるようになってからは、メキシコ先住民のアステカ帝国の人々はスペインによる奴隷、マム族は依然として奴隷、というような構図で、労働を強いられました。18世紀後半、スペイン人により換金作物としてコーヒーの木が持ち込まれ、コーヒープランテーションが広げられました。長年に渡る奴隷時代、マム族はスペイン人にとって、メキシコで最も優秀な農家であるという評価がつけられ、スペイン植民地のフロリダやフィリピンをはじめ、各地の農地開拓のために、家族離れ離れに送られました。1862年にメキシコが独立した後には、裕福なメキシコ人と欧米人たちは、先住民の土地を奪い、高利の借金を強いて、その後何世代にもわたり返済の義務を課し、更に低賃金で働かせ、永久に逃げ出すことのできない悪循環を築き上げました。1939年に初めてメキシコ大統領のラサロ・カルデナスがマムの人々をメキシコ人と同等と認め、1980年代に欧米からの訪問者がこの地の有機栽培農法に価値を見出したことにより、暗い歴史に光が見え始めました。メキシコ革命後の農業改革により、先住民や小規模農家に土地が与えられ、アメリカなど世界のコーヒー需要の高まりを受けて、メキシコのコーヒー生産は爆発的に発展しました。

フェアトレードにより自立した取引へ

コーヒー豆は、世界の需要と供給によって国際市場価格が激しく変動する商品先物取引の対象です。生産にかかるコストや、生産者の生活とはほとんど関係なく、ロンドンやニューヨークといった国際取引市場でその価格は決定されます。市場は大手流通業者の寡占状態で、市場を介さない先進国の大手企業は、自社に有利な条件の契約を生産者に強いようとします。市場の知識や情報にうとかったり、業者との交渉の手だてを持たなかったりする、立場の弱い生産者は、今日を食いつなぐために、仲買人のいいなりになり生産コストを下回る価格で売らざるを得ず、さらに貧困に追い込まれる状況にあります。さらにメキシコは、アメリカやカナダなど立場の強い先進国に有利な条件で自由貿易協定が締結されたことにより、国際市場での取引が非常に不利な立場にあります。政府による補助金を受けて低いコストで生産された先進国の農作物との競争におかれ、多くのメキシコの農家は非常に厳しい状況に置かれました。

コーヒー生産者が国際フェアトレード認証を受けると、国際的なフェアトレード基準に従って、バイヤーとより対等な立場でより高い価格で、長期的に取引できるようになります。立場の強い仲買人にコーヒーを販売せざるを得ない状況から抜け出し、本当に必要な収入を得て、安定した生活を送れるようになります。フェアトレードの効果は収入だけではありません。農家が組合として団結することで、直接国際的な市場で取引できるようになります。仲買人や先進国の大企業の言いなりにならず、世界中の人々に向けてどのようにコーヒーを販売していけば良いのかなどを自ら学び、さらなる発展に結びつくことができます。

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フェアトレード・プレミアムの使い道

国際フェアトレード認証を受けることで、生産者組合は、商品代金のFOB価格の10%を、地域の発展のための奨励金「フェアトレード・プレミアム」として輸入者より受け取ります。FIECHでは、加盟する農家の代表が集まって話し合い、コーヒー栽培技術の向上や環境保全、有機栽培の推進、教育の推進などに充てています。

FIECH_栽培有機栽培サポート機関の設立

この地域では伝統的に、土を守ることが全体的な生態系を守ることに繋がると伝えられています。農家は、自然環境を守り、再建し、家族が質の高い生活を送れるよう努力を惜しみません。FIECHでは、メンバー農家一人ひとりがコーヒーの有機栽培に取り組めるよう、有機栽培のツールキットを提供したり、技術サポートを行っています。また、個人農家向けにコーヒーの木を植え替えるための資金を融資しています。

FIECH_苗苗場作り

200万のコーヒーの木が生息する苗場を作り、地域の市場でコーヒーを売ったり、 農家がコーヒーの木を植え替えるために使われます。また、3000ヘクタールの土地にあるコーヒーの木を新しいコーヒーの木に植え替えます。それにより、コーヒー豆の生産量が増し、小農家の収入を増加させることができました。

FIECH_設備コーヒー栽培の設備投資

コーヒー豆の収穫から出荷まで、コーヒー豆の品質を保つための倉庫や道具など、設備投資のために使っています。農家が若い世代を育成し、更に生産効率のよいコーヒーを栽培することができるようになりました。

FIECH_education教育推進

地域の学校の寮を建設したことで、遠くに住んでいて教育を受けられなかった子供や若い人々が、学校の授業に参加しやすくなりました。これにより、田舎の農業地帯では、若い世代が大都市に移住することなく、教育の機会を得ることができるようになりました。

 

 

わかちあいプロジェクトのフェアトレード商品

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【メキシコ産】有機コーヒー・カフェ・マム
 「マム」とはマヤ文明の流れをくむ先住民の名前から来ています。   爽やかな酸味と高地特有の高い香りが好評。1993年春に日本で最初に発売開始された、フェアトレード・オーガニックコーヒーです。

●焙煎コーヒー (豆/粉)980円(税別)
 ※ご注文後焙煎してお届けしますので、ご注文から到着まで10日前後かかります
●ドリップコーヒー (10袋) 600円(税別)

▼ご注文はオンラインショップへ▼

わかちあいプロジェクトフェアトレードショップ

お気軽にお問い合わせください TEL 03-3634-7809 平日9:30~17:00

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