わかちあいプロジェクトは、フェアトレードと難民支援活動を通して開発途上国の人々を支える国際協力NGOです。

日本における国際フェアトレードラベルの導入

フェアトレードラベルが日本ではじまった経緯

わかちあいプロジェクト 代表 松木傑
(元・日本福音ルーテル聖パウロ教会牧師)

 

1893年、アメリカのルーテル教会の宣教師が日本で伝道をはじめ、1993年は伝道100年ということで様々な行事が行なわれました。その一つが牧師の海外研修プログラムでした。私はさっそく応募して、1986年から4年間在籍した日本キリスト教協議会で関わった国際協力の働きをさらに学ぶことにしました。1992年2月2日に出発して、シカゴ、ワシントン、ニュヨーク、ドイツのブランシュバイク、ハノーバー、ボン、シュトットガルト、スイスのジュネーブのルーテル世界連盟を訪問しました。

2月20日、シュトットガルトでは、事前に用意されたプログラムにしたがって、The Association of the Church’s Development Service(AGKED)にでかけました。ドイツ政府の途上国開発に関する政策や評価に対するロビー活動とドイツ国内での開発教育に対する財政支援を行なっている団体です。そこでマルティン・クンツ博士と面談しました。彼はおもむろに引き出しの中から、ロゴのデザインを取り出して、「これをコーヒーに付けるのだけど、どう思うか」と問いかけてきました。「コーヒーにロゴマークを付ける?」 私は意味が全然理解できません。

これが最初のフェアトレードラベルとの出会いでした。

その後、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルグがメンバーとしてその年の夏、トランスフェアインターナショナルが設立され、クンツ氏が最初の事務局長に就任することになりました。

私は帰国後、シュトットガルトのフェトレードショップで購入したGEPAの紅茶を輸入することにして、GEPAに問い合わせました。それがスリランカのスタッセン社で製造されていると教えられ、その結果、スタッセン・ジャパンのヘンリー・ダイアスさんの手配によって、最初の紅茶が1992年8月に日本に届きました。「わかちあいプロジェクト」という名前をつけて販売を開始しました。
 

ヘンリーさんは、日本でコーヒー会社「第一コーヒー株式会社」を経営する高橋社長(1993年当時)が、スリランカのダバデニア村の青年たちに奨学金を提供され、多大な貢献をされていることを教えてくださいました。2006年にその村を訪問しましたが、村人は高橋社長のことをその時までまだ話していました。

そうして第一コーヒー株式会社の前・高橋社長にお会いし、フェアトレード・ラベルを日本で紹介したいと相談をして、GEPAから紹介されたメキシコの生産者ISMAMのオーガニックコーヒーのサンプルを手渡しました。すぐさま気に入ってくださり、1コンテナ購入されることになりました。第一コーヒーとトランスフェアインターナショナルとのライセンス契約が結ばれ、日本最初のフェアトレードラベル認証オーガニックコーヒーであるメキシコ・チアパス州産の「カフェマム」が、わかちあいプロジェクトより1993年春に販売されました。

トランスフェアジャパン設立者

左端:高橋社長 中央右:トランスフェアジャパン初代代表高見氏 右端:トランスフェアインターナショナル事務局長 マーティン・クンツ氏

メキシコ産カフェ・マム1993年3月発売

メキシコ産カフェ・マム1993年3月発売

 

1993年11月6日(土)、クンツ氏の来日に会わせて、日本のフェアトレードの認証組織、トランスフェアジャパンを設立することにしました。
設立の条件は、メンバー3団体以上で、国内でよく知られたNGOであること、ということでしたので、アジア学院の院長で、国際協力NGOセンター(JANIC)の理事長でいらした高見敏弘先生に代表になっていただきました。

トランスフェア・ジャパン設立時の参加者写真

トランスフェア・ジャパン設立時の参加者写真

左から:第3世界ショップ田中さん、第一コーヒー高橋社長、安井さん、高見先生、クンツさん、松木
1993年当時、フェアトレードのコーヒーを扱っている団体は、第3世界ショップだけでした。
残念ながら、彼らはラベル運動に参加しませんでした。

 

毎日新聞記事(1993年4月10日)

毎日新聞記事(1993年4月10日)

 

1997年、世界各国のフェアトレード認証組織が集まり、世界で統一した基準を作ろうと、Fairtrade International (FLO:国際フェアレードラベル機構) が設立されました。2004年には、FLOの第三者機関の認証組織としてFLO-CERTが設立され、各国で順次、新ラベルへ切り替えられていきました。これに合わせて日本でも、トランスフェア・ジャパンから「フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)」へ名称を変更しました。それとともに、フェアトレード商品の輸入販売を行うわかちあいプロジェクトと、認証組織としてのフェアトレード・ラベル・ジャパンが分離し、FLJはNPO法人となりました。

以下がフェアトレードラベルの簡単な歴史と推移です。

 ライセンシー

ライセンス収入(万円)

1993

①わかちあいプロジェクト
②第一コーヒー㈱

22

1994

 

46

1995

 

39

1996

 

24

1997

 

28

1998

③㈱ノヴァ

32

1999

 

52

2000

 

50

2001

 

52

2002

④スターバックス

44

2003

⑤ワタル㈱ ⑥㈱トーホー ⑦共和食品㈱ ⑧小川珈琲㈱ ⑨㈱ユニカフェ(イオン)

133

2004

 

238

2005

⑩タリーズコーヒー ⑪イオン

360

2006

⑫丸タ田中青果

786

現在の日本国内のFLOライセンス取得組織はフェアトレード・ラベル・ジャパンのサイト

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