わかちあいプロジェクトは、フェアトレードと難民支援活動を通して開発途上国の人々を支える国際協力NGOです。

国際フェアトレードラベル認証

国際フェアトレードラベル認証の目的

途上国のコーヒー生産者が、苗を育て、肥料をやり、日々の農作業を通して大切に育てたコーヒーの実がようやく収穫を迎えても、コーヒーの「国際市場価格」は、天候による不作や収穫量の増大による供給過剰、投機マネーの流入によって乱高下します。市場の知識や情報にうとかったり、業者との交渉の手だてを持っていない、立場の弱い生産者は、ときには仲買人のいいなりに、生産コストを下回る価格で売らざるを得ない状況に追い込まれます。

FLOは、この不公平な仕組みを根本から見直すべく、新たな貿易の形を促進しています。基準を満たした良い生産物を世界の市場より高い価格で、しかも生産者が債務の罠にはまらないように前払いでかつ長期の契約を結ぶという貿易のルールを作りました。

国際フェアトレード認証の対象となるものは、世界の市場で、広範囲かつ大規模に取引される作物や製品、およびその加工品です。それぞれの品目区分に、地域ごとの「フェアトレード最低取引価格」と「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」が定められています。

【フェアトレード認証産品】

コーヒー*  茶*  カカオ*  バナナ**  砂糖(サトウキビ糖)*
スパイス・ハーブ・ハーブティー*  フルーツ  野菜(豆類、じゃがいも等を含む)* 
ドライフルーツ・野菜*  はちみつ*  ナッツ*  オイルシード・油脂果実*  
穀物(キヌア・米・雑穀)  ワイン用ブドウ**  コットン*  スポーツボール*  
金(ゴールド・シルバー)**  花・植物**   木材**  

  *:わかちあいプロジェクトのライセンス産品
**:わかちあいプロジェクトで輸入している海外製品(CB)
  ※品目、国ごとの価格の検索はこちら(FLOサイト)

これらの産品から作られ、世界で販売されているフェアトレード商品は、チョコレートやココア、オレンジなどのジュースやジャム、オリーブオイル、米、大豆、ワイン、ビール、洋服やバック、ぬいぐるみ、シルバーネックレス、タオル、石けん、口紅やハンドクリーム、バラの花、サッカーボール、木工品や家具など、多岐にわたります。FLOは世界で統一した基準を定めることにより、国際市場で大規模に取引されている製品の公平な取引(=フェアトレード)を可能にしました。FLOの役割は、直接に貿易を行うことではなく、フェアトレードの共通の基準を設定し、参加を希望する業者にラベルの使用を許可し、基準が守られていることを消費者のためにモニターすることです。
   

フェアトレードの「国際」統一基準

「国際フェアトレードラベル機構」(FLO)の定める基準は次の通りです。

生産者の収入の保証

最低買入れ価格の保証

コーヒーを例にみていきます。

    • コーヒー1ポンド(=454g)あたり140セント+奨励金20セント 合計160セント
    • 160セント×2.2=352セント×103円=360円/kg有機栽培認証を得たコーヒーは、30セント追加され、190セント (2011年4月1日改定)
    • 現在は最低買入れ価格を越えているため、市場価格+奨励金 1キロあたり、約30円が支払われます。
    • コーヒー価格:2014年10月14日のニューヨークの価格は 180セント(1kg 約423円)
    • コーヒーの国際価格はこちら(ICOサイト)
    • コーヒー1杯当たりのコーヒー豆の原価は 約30円
      ①焙煎コーヒー10gを一杯分とする
      ②生豆を焙煎すると水分が飛んで、軽くなる 10%とする
      1000g÷423円×10g×1.1=26円
      ③それに 日本まで運ぶ船賃、通関費用、倉庫料などが加わりますので、約30円と考えていいかと思います。

為替の変動で円での計算は毎日変わります。 

わかちあいプロジェクトの取組み例: タイ山岳民コーヒー10年の取り組み

 

奨励金、プレミアムの支払い

 

2012年世界全体で約88億9千万円の奨励金、プレミアムが通常の支払いとは別に生産者に支払らわれました。それは、さまざまな社会発展、生活向上のために使われています。現地港渡し価格(FOB)の10%前後が、奨励金として通常の支払いと別に、生産者の代表グループ(Joint Body)に支払はれます。ちりも積もれば山となるで、紅茶100gで約10円の奨励金が、100万円から1000万以上になり、毎月開かれるその委員会で生産者自らが計画を立てて、生産者の生活向上、教育や社会基盤の整備などに使います。

ODAによる途上国での支援活動の場合は、現地の政府機関に協力する形で計画が立案され、実施されます。当事者である住民は計画決定の主体で無い場合が多いのです。 それがプロジェクトが失敗する原因になっているといわれます。

労働者の代表グループ(Joint Body)の場合は、当事者である生産者、とくに多くの女性が参加し、プロジェクトを立案(専門のスタッフを雇用しています)決定するため、 自分たちのプロジェクトとなります。

  • 紅茶の場合:1kgにつき1.1ドル、ボールの場合:1個につき現地売渡し価格の15%の奨励金
  • 切花の奨励金、1本売りで12%:束の場合は現地売渡し価格の8% 

★奨励金の例:イダルガセナ紅茶園レポート(2006/8)へ 

FLOの認証生産者に対して2012年には推定6500万ユーロ(約78億円)がプレミアムとして
支払われました

 

生産者の社会的な発展の保証

  • 生産者組合や 労働者の代表グループ(Joint Body)が透明性のある、民主的な活動をしている <役員選挙や議決のプロセスなど>環境に配慮したマークなど類似品ががいろいろありますが、FLOとの違いは、生産者、労働者が、主体となってプレミアムの使用について民主的に決めることにあります。人間主体で人間の尊厳を尊重する意味で、より優れた制度です。
  • 利益の一部が社会的発展事業のために運用される <福祉や学校建設等>

生産者の経済的な発展の保証

  • 生産者が輸出入基準を満たしている
  • 利益の一部が経済発展の活動に運用される

生産者の労働環境と労働条件の保証

  • ILOに準拠した安全な労働環境強制労働と児童労働の禁止
  • 労働者が団体交渉権を持つ

生産地の環境保全の保証

  • 薬品使用、水質保全、森林安全、土壌保全、廃棄物の扱いに関して国際規約を遵守

 

フェアトレード認証制度と認証費用について

わかちあいプロジェクトが日本で最初にフェアトレードラベルコーヒーを発売した1993年当初は、コーヒー輸入業者として、第一コーヒー株式会社がフェアトレードコーヒー輸入ライセンス契約を結ぶだけで、監査のシステムはできていませんでした。年間の売上量を報告して、その量に従ってフェトレードラベルの使用料を支払っていました。

その後、世界にラベル運動が広がり、売り上げが拡大する中で、信用度を高めるために、監査のシステムが導入され、FLO( Fairtrade Labelling Organizations International )「国際フェアトレードラベル機構」というNGOから分離して、FLO-CERT (フェアトレード認証株式会社)が別組織としてつくられました。

認証会社の専門査察官が、現地にでかけ、4~5日にわたって生産者を訪問し、フェアトレード基準に基づくチェックリストに従って調査・報告し、FLO-CERTの委員会に諮って認証の可否を決定します。改善すべき点があれば、それを指摘し、1期間内に改善されなければ、警告し、改善されない場合は、認証を取り消す手続がなされます。

日本国内の輸入業者やフェアトレードラベルの使用が許されているライセンス業者も、輸入量や販売量を報告するとともに、委託した専門の査察官が、各企業を訪問し、フェアトレード基準に従って、認証された生産者から輸入し、販売されているか、フェアトレードのプレミアムが支払われているかなど監査します。

フェアトレードの認証監査システムは、長年の改善と努力があって成り立っています。世界中で多くのスタッフがそのために従事し、日本でも3名の方が監査にあたっています。

そのための費用の負担は、生産者と輸入、販売業者が行います。

■ 認証料(生産者が支払う)
①申請料 525ユーロ(最初の1回)
②認証費用(3年に1回程度の頻度で、査察官が生産者団体を訪問して調査を実施)
 メンバーが 50人以下 1,430ユーロ、メンバーが 50人―100人 2,040ユーロ
③年間登録料
 メンバーが 50人以下 1,170ユーロ、メンバーが 50人―100人 1,610ユーロ
※ 認証料に関して:FLO-CERTページ  
およそでいいますと年間で約20万円ていどの費用が必要になります。費用が出せない生産者への支援制度(2012年は、5.6億円)もFLO内にできています。

■ 日本の業者の登録とライセンス費用について 
ライセンス料は、小売値の約1%を原則にしています。2010年のフェアトレードラベルジャパンのラインセンス収入は1600万円で日本の推定小売販売料は16億円と推定されます。※ 日本のライセンス料:FLJのページ

フェアトレード・ラベルの認証は、FLO-CERT ltd.(FLO認証株式会社)が統括して行っています。FLO-CERTは、全ての業務を調整し、生産者の審査、貿易会計監査及び認定に関する全ての情報を処理し、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、認定組織に対するiso基準(iso 65)の取得を進めています。

 

支援しようとする生産者団体から費用を取ることに対して、批判する声を聞くこともありますが、フェアトレード運動を世界の広がりの中で考え、生産者の自立を目指し、将来にわたって発展させるためには、信頼されるシステムは欠かせません。フェアトレードでは、マイクロファイナンスなどと同様に、生産者団体を「援助される側」とみなすのではなく、対等なパートナーとして、共に責任を負います。ヨーロッパでは多くの政府がその意義を認めて、FLOやその関係する生産者団体のために資金を提供するなど協力しています。

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